『安心してください履いてますよ!』でおなじみの芸人「とにかく明るい安村」。
この名前を聞いた日本人は一発屋芸人と想像することでしょう。
ですがそれはもう昔の話。
2023年4月、イギリスのBGT(ブリテンズ・ゴット・タレント)で安村が観客に大爆笑をもたらしました。
まるで一瞬の光のように彼のパンツパフォーマンスは視聴者や気難しい審査員達を笑顔に変え盛大な拍手で包まれました。
海外へのチャレンジに至った彼の人生やキャリア、ネタの裏側にはどのような物語があるのでしょうか?
安村のプロフィールとキャリア、代表的な動画について深掘りします。
とにかく明るい安村 BGTセミファイナル&ファイナル進出
2023年6月にBGTセミファイナルが開催されました。
舞台上には『TONIKAKU』の文字。さらには小道具・背景画像を駆使して安村さんのネタを引き立ててくれています。
とにかく明るい安村さんはどのようなネタを披露されたのでしょうか?
動画を観て分かるように『Don’t worry,I’m wearing…』と安村さんが言うと会場全員で『パーンツ!!!』と叫ぶ声が。それだけで私達は笑ってしまいます。
ワイルドカードで奇跡的に結晶まで進み、惜しくも優勝は逃してしまいましたが、ファイナルまで進んだ日本人は本当に数少なく、安村さんは本当に素晴らしい方だと思います。
とにかく明るい安村の紹介
BGTで再びスポットライトを浴びた彼のプロフィール。
とにかく明るい安村 プロフィール
「とにかく明るい安村」(本名:安村 昇剛(やすむらしょうごう))は、1982年3月15日に北海道旭川市で生まれました。左利きで、身長は177cm、体重は90kg、血液型はB型となっています。
彼は吉本興業に所属するお笑いタレントとして、その活動は継続中。
とにかく明るい安村 芸風
ピンク色のパンツ一丁の姿で「全裸に見えるポーズ」を披露するネタが定番。
何らかのシチュエーションを宣言した後、BGMに合わせて動きつつ「ヘイ!」の声が流れBGMが止まったところで動きを止め、そのシチュエーションでありがちなポーズを取るが、足や大きな身体でちょうどパンツが隠れることでパンツを穿いていないように見えるようになっています。
「安心してください、穿いてますよ」
と言い、ネタの最後にダイジェストとして連発でポーズを取る(共演者が居る時は「穿いてないんじゃないのか?」とツッコミを入れられることもある)。
今の芸風のヒントとなったのは、渡辺麻友のファースト写真集『まゆゆ』の表紙である。
↑イメージ写真
とにかく明るい安村 BGTでの評価
2023年4月にイギリスの人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント(BGT)」に出演し、そのパフォーマンスは視聴者から高評価を得ました。
安村さんは名前を『TONIKAKU』と紹介したが、審査員にはKAKUが言いづらかったようで、トニーと呼ばれ親しまれていました。
とにかく明るい安村 ネタ一覧
彼のパフォーマンスは審査員と視聴者から大いに賞賛され、スタンディングオベーションを受けるなど高い評価を受けました。
パンツパフォーマンスは、彼のユーモラスさが国際的に認められた瞬間であり、彼のキャリアの中でも特に記憶に残るものとなっています。
彼の知名度を海外に飛躍的に高めるきっかけとなりました。
特に彼が英語で「Don’t worry. I’m wearing.」と語ったシーンは、そのユーモラスさと共に彼の個性を強調し、視聴者から高い評価を受けました。
ちなみに『I’m wearing』は『私が履いているのは…』となり、英語圏の方々には『何を?』となるため、審査員が『パーーーーンツ!!』と叫んでくれたのはまさに奇跡だと思います。
これらの動画からは、とにかく明るい安村のエンターテイメントスキル、即興力、そして彼が観客に楽しさと笑いを提供する独自の方法が垣間見え、観覧者が笑いと驚きの時間を過ごすこととなりました。
ネタ一覧はこちら
・Football player naked pose(裸のサッカー選手のポーズ)
・Horse racer naked pose(裸の騎手のポーズ)
・James bond naked pose(裸のジェームズ・ボンドのポーズ)
・”Wannnabe” by the Spice Girls, naked pose(スパイス・ガールズの『ワナビー』の裸のポーズ)
\ 動画はこちら /
審査員の評価
審査員は安村さんがガウンを脱ぐ為に腰の紐に手をかけた時、全裸になるのかと思われ『No!No!No…』と言われていました。
脱ぐとビキニパンツが現れ、『あれ?!』となったようです。
しかし、安村さんが『全裸のポーズができます』と答えた時には『やめて!』や『結構だ!』という苦情が飛び交いました。
しかし安村さんはそんな言葉に耳を傾けることもなく『ナンバ-1』とネタを開始。
1つ目のサッカーポーズをしている時には、審査員の頭の上にはハテナマークが見えましたが、全裸ポーズになった時には大爆笑。
3つ目のジェームズ・ボンドのネタの時には、審査員から『もう最高!』『天才的だわ』『もっと見たい』という声が上がりました。
最後のネタが終わった後には、『今シリーズの中であなたのネタが1番好き』や『あなたは圧倒的にユニークで最高!』や『ただただ素晴らしい!』、辛口審査員として有名なサイモンからは『君は今年1番面白い出場者だ!嘘偽りなく』と言われ会場がどよめきました。
とにかく明るい安村の海外の反応
海外の反応は好印象なコメントが多かったです。
めっちゃいい!!なんといういいアイデアだ!
ステージで大勢に見られながら裸ポーズを自信満々に披露するなんて信じられない!
天才のコメディだよ。
数分後にはまた(この動画を)観ている自身がある。
裸ポーズのワールドツアーに行けそうだ。
自虐ネタでもなく、人に突っ込んで相手を批判していない、人を傷つけない笑いだから好き。
考えもしなかったギャグだ!
頭がいい!すごい!
ビジュアル(視覚的)コメディ!
日本はビジュアルコメディが人気!
日本人は『厳格な感じ』『常にルールを尊重する』
『礼儀正しい』イメージがあるのにも関わらず奇想天外な想像をする国ね!
海外のお子様達にも人気でツイッターでも安村さんのネタを可愛い男の子が真似しています。
Q&A
- イギリスでのパフォーマンスが大きな話題となっていますが?
-
当時は、すごいウケたことに興奮していましたが、収録を行ったのは少し前のことだったんです。だから、YouTubeの再生回数がどんどん伸びていって、これほど反響があることに驚いています。
- どうして海外に挑戦しようと思ったのですか?
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「安心してください、はいてますよ」のネタが流行した時のあの気持ちよさが忘れられなくて、海外でもう一度話題になれば、日本でも注目してもらえるかなと思ったからです。
2015年くらいに1度英語でネタを作って、はじめは、アメリカでやってみようと思っていたんです。でも、新型コロナがあって実現しなくて。それで、イギリスでやることになりました。
- イギリスだったからこそ、審査員から歯切れの良い”PANTS!“の声が飛んだ気がしますが、それは狙っていたんですか?
-
アメリカだと、パンツは違う意味になるって知らなかったから、それは偶然ですね。サッカーや「007」のジェームズ・ボンドなど、お国柄を入れるようにはしました。
- ”Wear“が他動詞だから、あのコール&レスポンスのような盛り上がりが生まれた気がしますが、それも狙ったわけではなく?
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日本語と英語の感覚の違いは全然知りませんでした。でも、あそこで審査員が叫んでくれたことで、会場の空気はすごく良くなりましたね。
- パフォーマンス後の審査員とのやりとりも面白かったです。どうやって英語を勉強したんですか?
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実は、英語の勉強は全くしていないんです。知っている単語を繰り返してみたり、笑顔で「イエーイ」と返したり……。英語はノリでいけるなと。日本人は、文法とか気にしすぎですが、ノリは大事だと実感しました。
- 審査員からトニーと呼ばれていましたね。
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ゲームのキャラに名前を付ける時に使っていた「Tonikaku」という名前で出場しました。何回も、「トニカク!」と繰り返したんですが、「カク」の部分が言いにくいらしくて、だんだん「トニー」になっちゃいました。でも、そう呼んでもらうことでやりとりしやすくなったと思います。
- ネタを直訳したような英語だったのは狙いですか?
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僕の目的は、日本でまた注目してもらうことなので、日本の人が知らないことやっても話題にならないだろうと思って、あのネタでいきました。英語に訳す時には、カナダ人の落語家・桂三輝(サンシャイン)さんや吉本興業の海外担当の人に手伝ってもらいました。説明がくどくなるとわかりにくいので、「めっちゃ短いフレーズで」とお願いしました。
- 英語でネタをやるときに気をつけていることは?
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「超ゆっくり」「短い文で」「発音にはこだわらない」です。それだと、分かりやすいですし、カタコトでもそれはそれでおもしろいですよね。
- 今後の野望はありますか?
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「これだけ話題になったから、日本でもまた!!」と思って、この間、劇場の舞台に立ったんですけど、全然ウケなかったんです……不思議。このまま皆さんの話題になり続けてくれればいいのに、と思っています。
まとめ
本名:安村 昇剛(やすむらしょうごう)
生年月日:1982年3月15日
出身地:北海道旭川市
身長:177cm
体重:90kg
血液型:B型
その他:左利き、パンツパフォーマンス
ユーモラスで独特なスタイルを持つ安村。
彼のパフォーマンスの背後には、困難を乗り越えた人生の軌跡と、一瞬たりとも視聴者を飽きさせないエネルギーが流れています。
この記事を通じて、あなたも安村さんの魅力を再発見し、その豊かな人間性の奥深さを感じ取ることができるでしょう。
最終パフォーマンスが楽しみですね。
2023年6月に決勝進出し、優勝は逃しましたが日本人として誇らしいですね。